ノーストレス論・我慢忍耐不要論

 我慢なんかしてはいけない。我慢・忍耐は封建体制の遺物。子供達にストレスを与えないように気を付けよう。ストレスは子供達の健全な成長を妨げる。子供達をのびのびと育てるために、子供に「ダメ!」と決して言わないように気を付けよう。お茶の水女子大学某主任教授が先導となって宣伝してきた戦後の育児論であった。

 ある中学2年生が、家の二階に通じる階段をエスカレーターにしてくれと母に頼んだ時。生まれて初めて「それは出来ない。」と母に言われて、家庭内暴力を始めた。このニュースが世間に広まってから、子供には程々のストレス体験があった方がよいと言われ始めた。